高校新卒採用は、一般採用とはまったく仕組みが違います。
生徒は会社に直接応募できず、学校推薦という形で応募します。
ハローワークで長年、数多くの採用をサポートしてきた経験から言えるのは、進路指導の先生が最も重視しているのは「この会社なら、大切な生徒を安心して任せられるか」という一点に尽きるということです。
今回は、高校新卒採用を成功に導く「具体的な採用活動のコツ」を解説します。
採用活動のコツ
高校新卒採用で成功している会社には、共通する「3つの基本」があります。
- 連絡が早い
学校からの問い合わせにすぐ返事をする会社は、先生からの信頼が厚いです。 - 情報が丁寧
仕事内容・1日の流れ・若手の定着状況・研修内容などを丁寧に伝える会社は、先生が安心して推薦できます。 - 見学の受け入れがスムーズ
見学の段取りがスムーズな会社は、毎年応募が集まります。
高卒採用 学校訪問と職場見学について
学校訪問
学校訪問は、先生との信頼関係を築く最初のステップです。
訪問のタイミング・対応の丁寧さ・伝える情報量の多さが、推薦に繋がります。
《事例①》対応の速さが信頼を生んだケース
ある会社は、学校から求人票に関する問い合わせがあった翌日に、採用担当者が直接学校を訪問しました。
このスピード対応が学校側に好印象を残し、「誠実な会社」として信頼を獲得。
それ以来、毎年欠かさず推薦が続く関係性となっています。
担当者の方は、「特別なことは何もしていません。ただ、どこよりも早く、丁寧に動いただけです」と振り返っています。
《事例②》丁寧な情報提供を行ったケース
求人票と一緒に、「1日の仕事の流れ」「入社3年目の先輩インタビュー」「職場の雰囲気かわかる写真」をA4サイズに分かりやすくまとめた資料を学校に持参した会社があります。
初めて社会に出る高校生にとって、文字ばかりの求人票はハードルが高いものです。
ビジュアルで働く姿を具体的にイメージできたことが、生徒の安心感と応募への後押しになりました。
求人票+「イメージ化」が、結果に大きな差をつけます。
職場見学
高校生の新規学卒求人では、応募できる会社は原則1社(※)と決められています。
大学生のように複数の会社を比較しながら選ぶことはできません。
そのため、仕事内容や職場の雰囲気が具体的にイメージできない会社は、なかなか応募がつながりません。
生徒にとっては「ここで働く自分が想像できるかどうか」が、応募を決める大きな判断材料になります。
だからこそ、職場見学は採用活動の中でも重要なステップです。
生徒が見学で見ているポイント:
- 職場の雰囲気
- 先輩の表情
- 自分が働く姿を想像できるか
先生が見学で見ているポイント:
- 安全に働ける環境か
- 指導体制が整っているか
- 生徒を大切にしてくれそうか
《事例③》見学対応が応募につながったケース
ある会社では、見学に来た生徒一人ひとりに、若手社員が「入社してよかったこと」を自分の言葉で話す時間を設けました。
見学後、引率した先生から「生徒が『ここで働きたい』と言っていた」と連絡があり、応募につながりました。
見学の印象が良い会社は、確実に応募者を増やしています。
まーちゃんのひとりごと
高校の進路指導の先生は、卒業生が就職した後も、主に4月~5月ごろに職場を訪問することがあります。
これは「定着支援」として、学校側が卒業生の様子を確認するためです。
この訪問のときに、卒業生が生き生きと働いている姿を見た先生は、「この会社なら、また生徒を送り出せる」と感じます。
逆に、元気がなさそうだったり、職場の雰囲気が暗かったりすると、次年度の推薦を迷ってしまうかもしれません。
採用は「入社で終わり」ではありません。
入社後の卒業生の姿が、翌年以降の採用を左右します。
採用活動の視点からも、入社直後のフォロー・声かけ・職場環境づくりはとても大切ですね。
【採用活動 コツ】高卒採用 学校訪問と職場見学について解説!のまとめ
ここで紹介した会社は、採用活動として特別なことをしているわけではありません。
共通しているのは、「学校と丁寧に向き合う姿勢」です。
- 連絡が早い
- 情報が丁寧
- 見学の受け入れがスムーズ
- 誠実な対応
- 入社後のフォローを怠らない
この積み重ねが、「安心して送り出せる会社」という評価につながり、結果として応募が増えていきます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 学校訪問はいつ頃行けばよいですか?
💡 7月1日の求人解禁日以降、なるべく早いタイミングで訪問するのが最も効果的です。
Q2. 職場見学はどのくらいの時間・頻度で受け入れればよいですか?
💡1回あたり1~2時間程度が目安です。
頻度は学校の要望に合わせて夏休み期間に複数回対応することが大切です。
「柔軟な対応がある会社」という印象が、先生の安心感につながります。
Q3. 小さな会社でも学校との信頼関係は築けますか?
💡 はい、十分に築けます。
先生が重視するのは会社規模ではなく、「誠実さ」と「対応の丁寧さ」です。
むしろ、小さな会社のほうが担当者の顔が見えやすく、信頼を得やすいケースも多いです。
【参考】今年度の新規高等学校卒業者の採用スケージュールです👇
引用元:令和9年3月新規高等学校等卒業者の就職に係る採用選考期日等を取りまとめました(厚生労働省)





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