最低賃金が改定されると、「私の時給、どうなるのかな?」と気になる方も多いと思います。
結論を先にお伝えすると、今の時給が新しい最低賃金を下回れば、勤続年数や本人の同意にかかわらず必ず引き上げられます。
「納得しているから」「業績が悪いから」といった理由で、最低賃金を下回ることは認められていません。
最低賃金が上がると時給も上がるのか?
最低賃金法が見るのは「今、実際に支払われている時給」です。
新しく入った人でも10年勤めた人でも関係なく、今の時給が新しい最低賃金を下回れば会社に引き上げ義務が発生します。
すでに上回っている人は上げなくても違法ではありません。
同意していても最低賃金以下は無効
「本人が納得しているから問題ない」もよくある誤解です。
最低賃金を下回る条件は労働契約書に署名があっても無効になり、自動的に最低賃金と同額に置き換わります。
本人の同意は下回ってよい理由にはなりません。
よくある誤解と正しい理解
| よくある誤解 | 正しい理解 |
|---|---|
| 本人が同意していれば最低賃金を下回ってもよい | 同意があっても無効。自動的に最低賃金額に置き換わる |
| 新しく入った人だけが対象の制度 | 勤続年数に関係なく「今の時給」が基準 |
| 業績が悪ければ据え置いても仕方ない | 業績を理由に最低賃金を下回ることは認められない |
最低賃金はパートも対象
以前、パートで働くAさんからこんな相談を受けました。

最低賃金は毎年上がるのに、10年前に入社した私の時給はずっと据え置きのままです。転職した方が良いですよね?

最低賃金は入社した時期に関係なく「今の時給」が基準です。
10年前から時給が変わっていないなら、最低賃金を下回っている可能性がありますよ。

新しい最低賃金が適用されるのは、今後入社する人からだと社長さんに言われました。

社長さんも制度を理解されていないのかもしれません。
最低賃金について、最寄りの労働基準監督署に問い合わせて詳しく
確認してみてくださいね。
最低賃金法は、当事者同士が「それでいい」と合意していても強制的に適用されるルール(強行法規)です。
使用者は定められた金額以上の賃金を支払う義務があり、下回る契約は無効となります。
まーちゃんのひとりごと
最低賃金は毎年改定されているのに、「新しく入った人だけの話」という誤解は、まだあちこちの職場に残っているようです。
制度自体はシンプルなのに、正しい情報が行き届いていないことも少なくありません。
ご自身の時給が今の最低賃金と比べてどうなのか、一度確かめてみると安心につながると思います。
最低賃金が上がると時給も上がるのか?同意していても最低賃金以下は無効|パートも対象のまとめ
● 最低賃金は勤続年数に関係なく全員に適用され、今の時給が基準を下回れば必ず対象になる
● 労働者が 同意していても、最低賃金を下回る条件は無効になる
● 「新しく入った人だけの制度」という思い込みは 誤りで、すべての労働者に共通して適用される
最低賃金の仕組みは、働く人を守るためにとても大切なルールです。
もし「うちの職場はどうなんだろう」と感じたときは、一人で悩まず、まずは情報を確かめることが安心につながります。
働く環境がより良いものになるよう、制度を正しく知ることから始めてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最低賃金についての問い合わせ先:労働基準行政の相談窓口
参考元:厚生労働省 最低賃金





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