「年間休日120日」という求人票の数字を見て応募したのに、入社してみたら思ったようにお休みが取れなかった……。
そんな「求人票の数字とお休みの実態がちょっと違う」という悩みを耳にすることがあります。
求人票に書かれている年間休日数は、会社選びの大きなポイントですよね。
でも、その休日が「会社が給与を払ってくれる」本当の休みなのか、それとも、「社員の大切な有給休暇を充てることで作られている休み」なのかを見極めることがとても大切です。
入社してから「思っていた働き方と違ったな……」と後悔しないために、今回は注意が必要な『有給休暇の3つの運用パターン』をやさしく解説します。
求人票の年間休日嘘?
有給休暇が勝手に使われる3つの落とし穴
お仕事を探すみなさんに、ぜひ知っておいていただきたい「有給休暇の運用」を3パターンに整理しました。
パターン①:会社の都合でお休みになる日が「有給休暇」になっている
工場の棚卸しなど、会社側の都合のお休みを計画年休として処理するケースです。
- ここに注目!:本来、会社の都合で仕事を休みにする場合、会社は従業員に「休業手当(平均賃金の60%以上)」を支払うルールになっています。
パターン②:カレンダー上の「土曜出勤」を有給休暇で穴埋めしている
求人票には「完全週休2日(土日)」になっていても、実際に会社の年間カレンダーを見ると「出勤日」となっている土曜日がいくつか設定されているケースです。
- ここに注目!:求人票の見た目の休日数を多くするために、本来は出勤日である土曜日に「みんな有給休暇を使って休んでね」というルールにしていることがあります。
実質的にお休みにはなりますが、自分のお休み(有給)がその分削られていることになります。
パターン③:夏休みや年末年始の連休が、有給休暇で消化されている
お盆休みや年末年始のまとまったお休みが、実は「有給休暇の計画的付与(会社が指定した日にみんなで有給を使う制度)」で使われているケースです。
- ここに注目!:この「計画的付与」という制度自体は、法律で認められている正しい運用です。
ただし、この制度を使う場合でも、「従業員が自分の意思で自由に使える有給休暇を、最低でも5日は残しておかなければならない」という大切なルールがあります。
このルールを超えて、連休のすべてを有給休暇で埋めてしまうような運用は認められません。
面接でそれとなく確かめる!おすすめの質問フレーズ
これらの運用ルールは、求人票を眺めているだけではなかなか見えてきません。
有給休暇の運用の仕方を自然に確認できる「質問の切り出し方」をご紹介します。
面接の「逆質問」の時などに、ぜひ参考にしてください。
3つの落とし穴の見極め方
パターン①(会社都合のお休み)が気になるとき
おすすめの聞き方: 「御社では、棚卸しなどで会社全体が休業になる日があると伺いました。その日は、会社の特別休暇(公休)扱いになりますか? それとも有給休暇をあてる形になりますでしょうか?」

(筆者)
会社の事情でお休みになる日に、従業員の有給休暇をあてるルールになっている場合、もしかすると従業員の働く環境や権利よりも、会社のコスト管理を優先しやすい風土があるかもしれません。
パターン②(土曜出勤の確認)が気になるとき
おすすめの聞き方: 「年間の休日スケジュールについてお伺いしたいのですが、例えば土曜日や祝日などに、出勤日が設定されている月などはありますでしょうか?」

(筆者)
土曜日の出勤を有給休暇で補うことが前提になっている職場は、どうしても働く人に負担がかかりやすいと思います。
一見すると休日数は変わらなくても、有給休暇を使う前提になると、その分だけ自分の休める日数が減ってしまいます。
パターン③(夏休み・年末年始の仕組み)が気になるとき
おすすめの聞き方: 「夏季休暇や年末年始の連休は、会社の公休(特別休暇)でしょうか?
それとも、有給休暇をみんなでいっしょに使う『計画的付与』の形でしょうか?」

(筆者)
「計画的付与です」という回答だった場合は、さらに「体調を崩した時など、自由に使える有給は、何日ほど残りますか」と続けてみてください。
法律のルール(5日以上残す)をしっかり意識できている会社かどうかが分かります。
まーちゃんのひとりごと
今回、取り上げた会社がしがちな運用パターンは、求人票からは読み解けないことが多いと思いますが、
入社後に「思ったより休みが少ない…」「必要な時に有給休暇が使えない…」と後悔しないよう、求人内容にもし疑問があれば、面接で確認してくださいね。
【求人票の年間休日嘘?】有給休暇が勝手に使われる3つの落とし穴と見極め方のまとめ
有給休暇は、みなさんが心と体をリフレッシュして、元気に働き続けるための大切な「働く人の権利」です。決して、会社の都合で使っていいものではありません。
面接は、会社があなたを選ぶ場所であると同時に、あなたが「安心して働ける職場かどうか」を見極めるための大切なチャンスでもあります。
少しだけ勇気を出して、休日の内訳を確認してみましょう。
あなたが、安心して新しいスタートを切れる会社に出会えることを、心から応援しています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。







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