残業を減らす取組が進む一方で持ち帰って仕事をしなければならないことも増えているようです。
今回は、持ち帰り残業について考えてみたいと思います。
仕事持ち帰らないと終わらない?
持ち帰り残業とは
本来は会社ですべき仕事を自宅などに持ち帰って行うことを「持ち帰り残業」と言います。
働き方改革によって残業を規制する会社も増え、仕方なく自宅に持ち帰り仕事をする人も多くいるようです。
残業代は支払われる?
持ち帰り残業は、ご飯を食べたり、テレビを観ることもできるプライベートな場所で時間的拘束もなく行われるため「使用者の指揮命令下」に置かれていたとは言い難く、原則的には労働時間としてカウントされないため、残業代は支払われません。
たとえば、明日でも間に合うけれど余裕を持たせようと考えて自主的に持ち帰った場合などは労働時間外になると考えられます。
逆に、上司の指示があり持ち帰った場合は「使用者の指揮命令下」に置かれていたといえ、労働時間に当たるとされます。
上司が持ち帰り残業を知りつつ黙認していた場合も上司の指示があった場合に含まれます。
上司から指示を受けて持ち帰り残業を行った場合は「労働時間」にあたり残業代の支払いが必要となります。
持ち帰り残業のリスク
持ち帰り残業には次のようなリスクがあります。
1.精神的なストレス・身体的不調
持ち帰り残業をすると本来ゆっくりできるはずの場所や時間で休息が取れない、また実質的に労働時間が長くなるため睡眠時間を削ることにより、精神的ストレスや身体の不調が出てくる可能性があります。
自宅に帰ってまで仕事をするとストレスが溜まるね。
2.モチベーションの低下
持ち帰り残業を続けていると「勤務時間内に仕事を終わらせよう」という意識が低下し、モチベーションが低い状態で仕事に取り組んでしまうリスクがあります。
持ち帰り残業は、従業員のモチベーションを下げてしまいます。
どうせ家に帰っても仕事と思うと
ダラダラしてしまうよ。
3.セキュリティリスク
持ち帰り残業をするために、機密情報や個人情報を社外に持ち出すことによる紛失や盗難、ウイルス感染のリスクが常に伴います。
どんなに気をつけていてもリスクはゼロにならないよ。
まーちゃんのひとりごと
持ち帰り残業は従業員にとっても会社にとってもたくさんのリスクがあります。
上司や同僚と協力し合い、残業を減らして快適な職場にできるといいですね。
そのためには、日々のコミュニケーションが重要ですね。
仕事持ち帰らないと終わらない?持ち帰り残業の残業代とリスクについて解説のまとめ
いかがでしたか。
今回は持ち帰り残業の残業代とリスクについて解説しました。
持ち帰り残業をゼロにすることは難しいかもしれませんが、減らしていく取組を上司と一緒に進められるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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