会社都合退職なのに自己都合？会社都合にしてくれない理由について解説！

会社を辞める理由は「会社都合」か「自己都合」のどちらかですね。

「会社からは自己都合退職と言われたけど、本当にそうかな？」と疑問に思うことがあるかもしれません。

今回は、退職理由について解説します。

退職理由

「会社都合退職」か「自己都合退職」は退職理由が会社側にあるのか従業員側にあるのかによって判断されることになります。

会社都合とは

会社都合退職とは、会社側の都合によりやむなく退職することです。

会社の倒産、事業の廃止
解雇、賃金低下、賃金遅配、故意の排斥、嫌がらせ（パワハラ）など。

自己都合とは

自己都合退職とは、自ら申し出て退職することです。

転職、結婚・出産、病気、引っ越し、その他家庭の事情など。

会社都合にしてくれない理由

会社都合のデメリット（会社側）

会社側のデメリットとして主な理由として次の３つが考えられます。

１．雇用関係助成金がもらえない
雇用関係助成金の目的は雇用の安定を図ることです。　
このため従業員を解雇した場合には、一定期間助成金を受けることができなくなります。
会社にとっては経済的損失ですね。

２．不当解雇で訴えられる可能性
会社の信頼度が下がることが考えられます。

３．解雇された元従業員からの風評被害
雇用関係助成金を利用していない会社も多いとは思いますが、企業イメージ低下を気にしない会社はないでしょう。

会社都合のデメリット（従業員側）

成績不振や実力不足などによる解雇の場合、採用選考で不利になるかもしれません。

不利にならないように「会社都合退職」を隠してしまおうと思うかもしれませんね。

結論から言うと転職先の会社に退職理由が「バレる」可能性はとても低いと思います。

以前は前職の会社に退職理由などの問い合わせをする会社もあったようですが、今は個人情報保護法によって守られていますし、もし、会社がハローワークに問い合わせをしてもハローワークは雇用保険の情報を絶対に回答しません。

それでも、人はどこでつながっているかわかりませんし、やはり、退職理由を故意に隠すのはおすすめできません。

面接の時に、退職理由をきっちり説明し、前向きな気持ちも伝えることができるように準備をして採用を勝ち取ってくださいね。

【気をつけて】会社都合退職と自己都合退職の雇用保険給付の違い

ともやくんもよしおくんも勤続年数は３年なので給付日数は同じ90日ですが、会社都合のともやくんはすぐに給付が始まりますが、自己都合のよしおくんには給付制限があります。

解雇などの場合

雇用保険の手続きを11月1日にした場合
ともやくんは、待機７日間を過ぎた11月8日から給付開始になりますが、
よしおくんは、さらに２ヶ月間の給付制限があるので、給付開始は１月８日からになります。

自己都合などの場合

雇用保険については雇用保険手続きのご案内 を確認してください。

会社都合退職なのに自己都合？会社都合にしてくれない理由について解説！のまとめ

いかかでしたか

退職のトラブルは労働基準監督署や総合労働相談コーナーに相談してくださいね。

雇用保険についての相談はハローワーク になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。