「アルムナイ採用」は、過去にその組織で働いていた人材を再び採用する制度のことです。
近年、企業や自治体で注目されていますが、まだまだ聞きなれない言葉かもしれません。
今回は、アルムナイ採用について解説します。
アルムナイ採用とは?
アルムナイとは、「当初は教育機関の卒業生を示す言葉であったが、転じて企業の退職者を指す言葉としても用いられ」(Wikipedia)ています。
アルムナイ採用とは、過去にその会社で働いていた元社員(アルムナイ)を再び雇用することです。
つまり、「退職した社員が、また戻ってくる」採用の仕組みです。
アルムナイ採用のメリット
1.即戦力として活躍できる
アルムナイ採用の最大のメリットは、採用された人材がすでに組織の文化や業務内容を理解していることです。
研修コストも削減でき、即戦力として活躍できる可能性が高く、業務の引継ぎがスムーズにできます。
2.多様な経験を活かせる
過去に同じ職場で働いていた経験があるため、社員との信頼関係が築きやすく安心感があります。
また、一度退職した後、異なる業界や職種で経験を積んだ人材が戻ってくることで、新しい視点やスキルが持ち込まれます。
これにより、組織の活性化や業務の効率化が期待できます。
【事例】東京都のアルムナイ採用
東京都のアルムナイ採用では、退職時の職種に応じた募集が行われており、適材適所の再配置が目的とされているようです。
アルムナイ採用選考は、転職や育児・介護等で東京都を退職した職員を対象に、有為な人材を厳選して再採用する選考です。
採用者は、かつて都で任用されていた職種及び職級以下で任用されます。
引用:都庁版アルムナイ採用制度|東京都の人事
介護や育児を理由に退職した職員に限定せず、1年以上の勤務経験があれば、60歳(課長級職以上では58歳)まで応募が可能で開かれた制度になっているようですね。
アルムナイ採用のデメリット
自治体や企業でアルムナイ採用の導入が進んでします。
特に人材不足が課題となっている業界では、即戦力として活躍できるアルムナイ採用に注目が集まっていますが、注意点もあるのでしょうか?

アルムナイ採用にも注意点ってあるの?

会社から離れていた空白期間の間に組織は変化しているので、その変化に適応できるかが課題ですね。
新しい職場環境に適応するための会社や同僚のサポートが大切ですね。
まーちゃんのひとりごと
アルムナイ採用の導入によって、退職のハードルが低くなり、組織の安定性に影響を及ぼす可能性があるとも指摘されています。
採用の形が多様化する中で、これまで以上に適材適所の配置を意識し、組織全体の調和を図ることが求められます。
社員の定着率や職場環境のバランスを考慮しながら、柔軟な採用戦略を構築することが重要になりそうです。
アルムナイ採用とは?メリット・デメリットについて解説!のまとめ
いかがでしたか
一度退職しても、新しい経験や知識を持った社員が戻って、再度活躍できるアルムナイ採用が多くの企業や自治体で広がることが今後ますます期待されますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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