【無期転換５年ルール】クーリング期間と無期転換逃れについて

お仕事探し

2025.11.25

契約社員として一生懸命働いてもうすぐ5年、無期雇用に転換できる権利が近づいてきた！
これは、すごく嬉しいことですよね。

でも、ちょっとだけ立ち止まって確認してほしいことがあります。
契約と次の契約の間に、数ヶ月の「お休み期間」（空白期間）はありませんか？

もし、空白期間が6ヶ月以上になると、以前の契約期間は通算できなくなります。

この記事では、この「クーリングオフ」がどんな時に適用されてしまうのか、せっかくの頑張りを無駄にしないためにも、ご自身の契約状況と照らし合わせながら、ぜひチェックしてみてくださいね。

無期転換5年ルール

クーリング期間が適用される場合

有期労働契約の通算期間がリセットされるのは、「クーリングオフ」に該当する空白期間がある場合です。

クーリングオフ（契約リセット）の条件

条件: 直前の有期労働契約が終了した日から、次の有期労働契約が開始される日までの空白期間が6ヶ月以上であること。
結果: この空白期間（6ヶ月以上）があると、それ以前の有期契約期間はすべてリセットされ、「5年」のカウントが最初からやり直しになります。

　　　例: 4年11ヶ月働いた後に7ヶ月の空白期間があると、それまでの期間は無効になる。

クーリング期間が適用されない場合（リセットされない）

空白期間が6ヶ月未満の場合: たとえ空白期間があっても、それが6ヶ月未満であれば、通算契約期間はリセットされません。前の契約期間と通算して5年が計算されます。
　例: 4年働いた後に5ヶ月の空白期間があっても、次の契約も継続とみなされる。
休職の場合: 育児休業や私傷病休職は、労働義務が免除されている期間ですが、労働契約は継続している状態です。
そのため、実際の労務提供がなくても、無期転換ルールの通算契約期間にカウントされます。

無期転換ルール逃れとは？

無期転換ルール逃れとは会社が契約社員の無期転換申込権を避けるために、意図的に雇止めや解雇を行うことです。
これは労働契約法の趣旨に反する行為とされています。

望ましくない例
・　権利発生直前の雇止め・解雇
・　更新回数や年限を一方的に制限
・　空白期間を入れて再雇用を約束
・　契約途中の解雇（正当な理由なし）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　無期転換ルールのよくある質問（Q＆A）

まーちゃんのひとりごと

つまり一言でまとめると、
「無期転換ルールを避けるための小手先の雇止めや解雇は、労働契約法の趣旨に反して不当とされる」ということですね。

無期転換ルールについての相談先は、都道府県労働局雇用環境・均等部 ( 室 )です。