求人票を見ていて「仕事内容」欄に目を通したとき、「結局、何をする仕事なの?」と疑問に感じたことはありませんか?
実は曖昧な表現が多く、具体的な内容が掴みにくいのが「仕事内容」欄です。
ハローワークで33年勤務した元職員のまーちゃんが、失敗しないための求人票の見方やポイント、注意点をわかりやすく解説していきます。
今回のテーマは「仕事内容(業務内容)」の見方です。
仕事内容(業務内容)の見方
求人票の中でも「仕事内容」欄は、実際に働いたときのイメージを掴むための大切な情報源です。
でも、書かれている内容が抽象的だったり、専門用語が多かったりすると、読み手は不安になりますね。
まずは、よく見かける曖昧な表現と、その落とし穴をチェックしてみましょう。
表現例 | 注意ポイント |
○○業務全般 | 業務範囲が広すぎて、担当範囲が不明確になる可能性あり。 |
サポート業務 | 誰を?何を?が曖昧。実際の業務が見えにくい |
未経験OK | 教育体制が整っていない職場もあるため、面接での確認が必要 |
その他付随業務 | 予想をしていなかった業務が含まれることも |
こうした表現に惑わされないためには、“読み解く視点”が大切です。
読み方のポイント4つ
求人票って、つい給与や勤務時間などの条件ばかりに目がいきがちですが、実はその奥に、会社の本音や職場の雰囲気が隠れていることもあります。
求人票はただ読むだけでなく、働く自分をイメージしながら“読み解く”ことが重要です。
以下の4つの視点を意識してみましょう。
①具体的な業務内容が書かれているか?
当社の総務部門にて、一般事務業務を担当して頂きます。
主な業務は以下の通りです。
●電話・来客対応(社内外からの問い合わせ、取次)
●書類作成・データ入力(Excel・Wordを使用した報告書、社内文書の作成)
●備品管理・郵便物対応
「業務が具体的に書かれている求人は信頼度が高いです。
逆に「事務業務」だけでは、何をするのかあいまいで不安が残ります。
②1日の仕事の流れが想像できるか?
1日の業務の流れ
9:00 出社・メールチェック・来客対応
10:00 書類作成・データ入力
12:00 昼休憩
13:00 備品発注・郵便物対応
15:00 会議資料の準備・ファイリング
17:30 退社
時間帯ごとの業務が書かれていると、働くイメージがしやすくなります。
面接で「1日の流れを教えてください」と聞くのもおすすめです。
③「やる気があれば未経験OK」
入社してみると「教えてもらえると思っていたのに、いきなり実務だった…」という経験をしたことはありませんか?
「やる気があればOK」は応募のハードルを下げてくれますが、研修期間や内容について確認が必要です。
また、離職率が高く常時募集している求人に「未経験者OK」の表記が多いこともことも覚えておいてくださいね。
④「その他付随業務」に注意
「掃除や倉庫作業も含まれていた」「他部署の手伝いが多かった」など、実際に働いてから「こんなはずじゃなかった」とならないように面接で「付随業務とは具体的に何ですか?」と確認しましょう。
まとめ|仕事内容(業務内容)の見方
曖昧な表現に注意しながら、「仕事内容」の欄を丁寧に読み解いていきましょう。
求人票にすべてが網羅されているわけではありません。
面接官も「求人票だけでは伝えきれていない」ことがわかっています。
だから、面接では遠慮せずに質問して大丈夫です。
納得して働けるかどうかを見極めるためにも、疑問に思ったことは、積極的に聞いてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の記事はこちら👉【勤務時間・休日の見方】ハローワーク求人票の職場選びのポイント【第3回】
次回もご覧くださいね。
「ハローワーク求人票の職場選びのポイント」シリーズ
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