少子高齢化が急速に進み人手不足が深刻になる中、働く高齢者の活躍が期待されます。
高齢者のみなさんは何歳まで働きたいと考えているのでしょうか?
今回は、高齢者雇用のメリットについて働く側、雇う側から考えてみました。
元気な高年齢者が増加!
下の図からもわかるように元気な高年齢者が増加し、働けるうちはいつまでも働きたいと希望している割合が20%を超えています。
シニア世代の”仕事力”を引き出す(厚生労働省)
高齢者の働く理由
仕事をしている60歳以上の人に仕事をしている理由を聞いたところ、「収入がほしいから」(45.4%)が最も多く、次いで「働くのは体によいから、老化を防ぐから」(23.5%)、「仕事そのものが面白いから、自分の知識・能力を生かせるから」(21.9%)の順となっており働くことが生きがいにつながっていることがわかります。(内閣府 高齢者の経済生活に関する意識)
また、さまざまな年代の人が一緒に働くことによって新しい価値観を生み出すこともでき、会社としてのメリットがありそうですね。
高齢者雇用のメリット
意欲的な人材の確保
働く目的が明確な高齢者が多いため、若手を採用するよりも仕事に対して意欲的に取組む人材を確保できるかもしれません。
仕事をするにあたって、元気な高齢者ならではの視点や考え方を取り入れることで、若手の考え方にも好影響をもたらすかもしれませんね。
知識・技術の継承
高齢者の強みは、長年の職業経験によって培われた知識や技術、人脈です。これらの価値は若手が持たないものであり、会社にとって財産となります。
誰もが働きやすい職場に
希望の勤務形態では「パート・アルバイト」が 42.2%で1位、「正社員」が 25.5%で2位(独立行政法人 労働政策研究・研修機構調べ)という結果からも、自分の体力やライフスタイルに合う働き方を希望していることがわかりますね。
短時間勤務等の導入や作業環境の整備など高齢者の健康と安全に配慮した職場づくりは、高齢者以外のあらゆる世代の従業員にとっても働きやすさにつながります。
柔軟な対応ができる職場であれば、子育てや介護と仕事の両立がしやすくなり、従業員の定着も期待できるでしょう。
高齢者が働きやすい職場は誰もが働きやすい職場だと思います。
人手不足の解消
少子高齢化が進み、すでに人材確保が難しい状況の会社も多くなってきています。
働く意欲のある高齢者に働いてもらったり、スキルや経験のある高齢者に人材育成を担ってもらえれば会社にとって大きなメリットですね。
助成金の活用
国の支援策として高齢者雇用に関する助成金があります。
・雇入れに対する助成金(特定求職者雇用開発助成金)
・65歳以上への定年引上げ等や高年齢者の雇用管理制度の整備等、高年齢の有期契約労働者を無期雇用に転換する措置を講じた場合の助成
*くわしくは高齢者の雇用(厚生労働省)をご確認ください。
【事例】高齢者雇用の不安は試用期間で解消!
接客の仕事に長く従事されていたんですね。
はい。若い人と比べたら少し仕事覚えが遅いかもしれませんが、
一通り覚えたら若手の教育も担当できると思います。
ご経験は申し分ありませんが、体力は大丈夫でしょうか?
長年、立ち仕事でしたし健康面・体力面に問題ありませんが、私の体力面を不安に感じられるのであれば、短い時間から働きぶりを見て頂いてもかまいません。
では、試用期間中に段階的に勤務時間を伸ばしていくことでいいですか?
ありがとうございます。
早く戦力になれるよう頑張ります。
まーちゃんのひとりごと
高齢者の雇用に前向きでない会社が多い状況は残念ながら続いています。
その反面「求める人材なら年齢は関係ないよ」とおっしゃる社長さんにも出会いました。
シニア世代も今までの経験を活かしていきいき働ける日が早くきますように。
高齢者の働く理由と高齢者雇用のメリットについて解説!のまとめ
いかがでしたか?
高齢者雇用について考えてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント