ハローワークで求人票を見ているとき、「女性限定」「女性歓迎」という言葉を目にしたことはありませんか?
法律(男女雇用機会均等法)では、原則として性別を限定して募集することは禁止されています。
しかし、例外があります。
それが「ポジティブ・アクション」です。
今回は、この「女性限定求人」に応募しようか迷っている方に、元職員の視点から「その求人が本当にチャンスなのか」を見極めるポイントをお伝えします。
性別を限定した求人
男女雇用機会均等法では、労働者の募集・採用にあたって、性別による差別的取扱いを原則として禁止しています。
そのため、性別を理由に応募者をしぼるような求人募集はできません。
基本ルール
1.「男性歓迎」「女性限定」など、特定の性別だけを優遇する表現も認められていません。
2.また、どちらかの性別を連想させる言い方も避ける必要があります。
例)「営業マン」→「営業職」
「ウエイトレス」→「ホールスタッフ」
ポジティブ・アクションとは
では、なぜ例外的に女性限定の募集ができるのでしょうか。
それは、「これまでその職種や役職に女性が著しく少なかった場合」に限り、その差を埋めるために女性を優先的に採用することが認められているからです。
ポジティブ・アクションとは、固定的な性別による役割分担意識や過去の経緯から、男女労働者のあいだに事実上生じている差があるとき、それを解消しようと、会社が行う自主的かつ積極的な取組のことです。
たとえば
●応募の対象を女性のみとする
●女性を優先して採用の対象とする
●昇進・昇格の試験の対象を女性のみとする

(筆者)
ポジティブ・アクションの求人は、女性にとって大きなチャンスです。
- ライバルが女性に限定される
- 女性が働きやすい環境整備を検討していることが多い
- キャリアアップの道が開けている可能性がある
しかし、ここで一つ冷静になって考えてほしいことがあります。
それは、「会社がなぜ女性を求めているのか」という本音の部分です。
ポジティブ・アクションに応募する時の注意点
残念ながら、中には「男性が応募してこないから」「人手不足を解消したいから、とりあえず女性をターゲットにしよう」という、消極的な理由でポジティブ・アクションを利用しているケースもゼロではありません。
「本気で女性の力を必要としている会社」を見分けるためのチェックポイントをお話します。
「女性が少ない理由」と「今後のビジョン」が具体的?
たとえば、「力仕事が多いと思われて応募が少ない」「ロールモデルがいないため不安が大きい」といった背景を明らかにし、
「実際には機械化が進んでいて体力差は問題にならない」「女性管理職を増やし、誰もがキャリアを描ける職場にする」といった具体的な情報を発信する会社も増えています。
なぜ女性が少ないのかという理由を丁寧に分析し、その上でどんな働き方を実現させるのかというビジョンを示す取り組みが進んでいます。
受け入れ態勢が整っているか?
女性が少ない職場に飛び込む場合、物理的な環境(トイレや更衣室)や制度(産休・育休の取りやすさ)が整っているか、あるいは「これから整える意思があるか」も重要です。
「入ってみたら女性用の設備がなかった」というトラブルは、実は少なくありません。
- 更衣室、休憩室、トイレの男女別設置はどうなっているか?
- 育休・産休の実績(あるいは取得を推進する具体的な計画)はあるか?
求人票にこれらの記載がない場合、「女性を受け入れる準備はできているか」を必ず応募前に確認しましょう。
まーちゃんのひとりごと
「女性ならではの感性」といった言葉は、一見すると魅力的に聞こえます。
でも、その表現だけで仕事内容が具体的に説明されていない場合は、少し注意が必要です。
- 実際には補助的な業務ばかりだった
- キャリアアップにつながる仕事が任されなかった
と感じるケースもあります。
仕事内容がはっきりしている求人のほうが、安心して自分の力を発揮できます。
【性別を限定した求人】 ポジティブ・アクションとは?わかりやすく解説!のまとめ
ポジティブ・アクションの求人に応募することは、その会社の「新しい歴史」を作る第一歩になるかもしれません。
「人手不足の穴埋め」の募集ではなく、「あなたが主役になれる職場」を見つけてください。
そのために、「会社の本気度」を、しっかりと見極めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考元:女性の活躍推進のための取組「ポジティブ・アクション」なら女性のみ求人が可能です






コメント