面接だけでは、応募者が会社に合うか、求めるスキルを本当に持っているかなどすべてを判断することは、難しいのではないでしょうか?
そのため、実技試験や筆記試験を検討するのだと思います。
今回は実技試験を行う場合の注意点について解説します。
中途採用で実技試験を行う場合
面接だけではわかりにくい、技術やスキルがあるかどうかを判断するために、中途採用では実技試験が行われることもあると思います。
選考方法として明記されている場合以外にも、面接試験を実施し後、追加で行われることもあるようです。
実技試験は、教育・介護・製造職で多く設定されていると思います。
実技試験を実施する時の注意点
実技試験を実施することを事前に知らせる
まず、実技試験の有無は明記しておくことが前提になると思います。
ハローワークからの紹介で面接に行かれた場合にも「求人票には記載されていない実技試験があった」と苦情になるケースも時々ありました。
応募条件の経験やスキルがあったとしても、実技試験は、普段と違う”場所”で試験官の前で行うことになりますから、心の準備が必要になると思います。
応募者の真の実力を知るためにも、実技試験については事前に伝えてくださいね。
応募者にとっても、実技試験を受けることで自分自身の能力を充分に発揮できる職場か判断しやすくなるメリットもあります。
実際の業務とは切り離す
例えば、介護職であれば利用者さんに対するケアであったり、製造職であれば商品製造の過程であったりと通常の業務を実技試験として行うことは、業務を行っている=ただ働きさせられたとトラブルが起こりえるため注意が必要です。
ケアする相手は従業員で行う、製造であれば実際の商品とは区別できる材料を用いるなどの配慮が必要です。
【事例】疑問が残った実技試験
事務職だったんだけど、実技試験があって。
大量の資料をファイリングするよう指示されたんだ。
ファイリングですか?
大量の資料を効率よく分類することで作業効率を見たかったのかな?
なるほどですね。
お疲れさまでした。
実技試験が半日もあってね。
そのうえ、どうも会社の業務資料だったように思うんだ。
実技試験と言いながら、半日も作業を行わせるのは負担が大きいし、
それが、会社の業務なら適切な採用試験とは言い難いですね。
だよね。ただ働きさせられたみたいだし、会社としても
社外の私に社の資料をみせるのはいかがなものかと思うんだ。
会社に対する疑念がぬぐえなかったため、この後、しげおさんは採用辞退をされました。
しげおさんが取り扱った資料が社内の業務資料だったかはわからないままですが、会社の説明不足から、しげおさんが疑念を持ったとしたら、会社も「将来の仲間」を失ってしまって残念だと言わざるを得ませんね。
まーちゃんのひとりごと
本当に社内資料のファイリングだったのかはわかりませんが、応募者であるしげおさんに必要以上の負荷がかかっており、配慮に欠くものだったと思います。
実技試験を行う場合、応募者に疑問を抱かせない内容、時間設定のご検討をお願いいたします。
中途採用で実技試験を行う場合の注意点について解説!のまとめ
いかがでしたか
採用選考の場でも、相手を尊重したコミュニケーションが求められますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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